子育てパパの成長日記

10歳の一人息子の子育てをしながら、日々気付いたことを書いていく日記です。脳梗塞を経験して、今は仕事と自宅の往復の中で無趣味の僕が楽しいことを見つけようとしています。

仕事で失敗した⇨周りの人が助けてくれた⇨心から感謝した

今日は僕の担当する製品の棚卸しの日だった。夕方の出荷が終わってから、一斉にみんなで数を当たっていく。今の時代はスキャナーでバーコードを読んで数を数えていくのが当たり前なので、相当な数があっても何人かでやれば数時間で終わってしまう。その代わり、棚卸しをした後の、合わない数字の照合が大変なのだ。その合わない数字の数量や件数が多ければ多いほど調査はエンドレスに続く。

 

棚卸しは夕方からだったので、それまではのんびりと仕事をしていた。しかし、2時頃、出荷担当から、連絡が入った。「トラックに乗せたはいいんですけど、重量が送り状と全く合ってないんですけど。」僕は注文書と自分が出荷指示を出している書類を持って出荷場へ向かった。そんな馬鹿な、送り状が違うんじゃないの?自信満々だった。

 

しかし、出荷する荷物の梱包指示書を見たら、全く違う重量が印刷されていた。出荷場の人はその重量を見て正確に梱包作業をしてくれていた。

 

2,000kgの指示??僕がパソコンで印刷した指示書にはそう書かれていた。注文書は1,250kgだった。もう、荷物はパレットに梱包されて、トラックに載せられてしまっていた。

 

顔面から血の気が引いた。慌てて出荷の人にトラックから下ろすようにお願いして、製品を多すぎた750kg抜いて、再度梱包してもらうようにお願いした。何度も何度も謝った。出発できずにいるトラックの運転手さんにも何度も謝った。急いで作業をしてもらい、何とか無事にトラックに載せることができた。時間にして20分。この20分の間に僕は出来る限りの事をした。引き抜いた750kgを棚に戻し、片付けをして新しい貼り付けの伝票を出し、トラックの運転手さんに謝った。

 

出荷の人たちは嫌な顔一つせずにやってくれた。本当に助かった。このまま気づいてくれなくて、トラックが行ってしまったら、輸出製品なので港の税関で引っかかっていたかもしれない。それで船に載せられなくて客先に納期通りに届けられなくて、大問題になっていたかもしれない。

 

僕は作業をしてくれた2人に何度もお礼を言って、二人にタバコを買った。こんなものじゃ足りないだろうけど、会社の中でできるお礼と言ったらこれくらいなものしかなくて。。。あとは心から感謝の言葉を伝えた。

 

その作業者が言ってくれた。「仕事だから当然のことをしただけですからいいですよ。」人間ができている。毎日、暑い中で重いものを運んで出荷してくれる中で、文句の一つでも出そうなものだけど、他人のミスで作業が増えても嫌な顔をせずにこなしてくれる。本当にプロだと思った。プロとはプロのスポーツ選手や◯◯職人のような人達だけではなく、どんな職業でも、真剣に取り組んで誇りを持ってやっている人に当てはまる。同じ職場にこんなに意識の高い人達がいてくれたことが僕には嬉しかった。

 

こんなドタバタをしたおかげで、棚卸しを始める時間が押してしまった。定時間を過ぎてしまっても、彼らは嫌な顔をすることなく、差異が出てしまったところの照合に付き合ってくれた。本当に心から感謝をした。

 

そのあと、僕は照合の結果を事務所に帰って、一人で作業を残ってやった。自分の中で忘れかけていた「仕事に対して真剣に向き合う」姿勢を今日は思い出せた日だった。

 

最近忘れていた、仕事への熱が取り戻せた良い経験をすることができたけど、もう血の気が引くような失敗は懲り懲りだね。

 

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方

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仕事は人間関係が9割

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