子育てパパの成長日記

10歳の一人息子の子育てをしながら、日々気付いたことを書いていく日記です。脳梗塞を経験して、今は仕事と自宅の往復の中で無趣味の僕が楽しいことを見つけようとしています。

僕と父の縁が薄いお話し

幼少期の頃の話からになる。父はお堅い仕事で一家も安定した生活を送っていた。

僕が8歳の時に父は突然に仕事を辞めて、自営業を始めた。仲間と一緒に会社を作り、バブル時代ということもあり、事業はドンドンと成功していった。その頃から父はなかなか家には帰って来ず、ちょっと帰ってきては時間も関係なく出て行ったりする。そんな父は僕が大学生になる頃にはほとんど家には帰って来なかった。

バブル時代も終わりとなり、当然に父も借金に追われ、会社は倒産した。僕たち家族も家を失い、借家暮らしとなった。社会人になる頃には父はどこで何をしているのか全く分からなかった。借金取りが来ても行方が分からないからどうしようもない。当然に母は離婚をした。僕と弟で母を守っていった。

数年経ってから父はまた僕の前に現れた。
当然にやりたいようにやってきて、家族を養ってくれた父には感謝しているが、借金背負った途端に家族からも逃げ出した頃から父に対しては不信があった。

僕も若い頃はお堅い仕事に就くことが出来たが、自らその仕事を辞めて、やりがいのある仕事を求めて転職した。今の僕なら絶対にやめなかっただろうに。若かったから力が有り余っていたし、出来ない奴のよく言う「自分はもっと出来るんだ」みたいな生意気な感じのアホだった。転職先で、とことん現実を思い知らされることとなった。何回か転職を繰り返し、最終的には父がその時やってた不動産に行き着いた。

大人になって初めて父と長い時間を一緒にし、仕事も一緒にしていくことが新鮮であり、過去の不信感よりも、子供として父と一緒に仕事で時間を過ごせることが嬉しかった。仕事も順調に行き、事業を拡大する場面となり、初めて僕は父と衝突した。僕なりにもう、手堅く経営をしていきたかったが、父はバクチを打とうとする。本業以外に手を出そうとしたのだ。

結果、父に押し切られ、飲食業に手を出した。飲食業を軽く見ていた父は失敗した。僕はこの人について行ったら破産すると感じ、父から離れた。思い込んだら人のアドバイスは全く聞かずプラス思考にしか考えない。失敗しても後始末しないで逃げた。

結果、父はまた振り出しに戻った。
僕は一応、大手の企業に転職出来たが、なるべく関わらないようにしている。

父は行き詰まったようで外国に逃げたらしい。
これも人から聞いたのだ。今はどこかの国で老後を過ごしているようだ。
連絡もないが、行く気もしない。

そんな父を反面教師として、僕は責任を持って息子を育てていくと決めている。

家族を守ることが父の役目だから。家族が大好きだから。

大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ

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新しいパパの教科書

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父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

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