子育てパパの成長日記

10歳の一人息子の子育てをしながら、日々気付いたことを書いていく日記です。脳梗塞を経験して、今は仕事と自宅の往復の中で無趣味の僕が楽しいことを見つけようとしています。

脳梗塞で視野狭窄になった僕が運転をすることについて

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発症の時のこと

僕は脳梗塞視野狭窄同名半盲という病名または後遺症が残りました。しかし、現在も元気にしています。多分、日常生活もスポーツをする時もほとんど困らないでしょう。

発症の時のことです。ある平日の朝、いつも通りに目が覚めました。起きてからメガネをかけていつものようにトイレへ向かおうとしていました。「あれっ?」視界の左側の3分の1が霞んでいます。初めは目ヤニかなと思って目をこすってみたり、水で目を洗ってみたけど、全く視界は変わらず。妻に目の中にゴミでも入ってないか見てもらっても何も入ってないと言われました。その時、直感的に目か脳の病気か?と察しました。義姉が病院関係のお仕事をしているので、一応症状を話して診てもらいました。何か発症しているだろうということで、朝の6時でしたがすぐに大きな病院の救急外来に連れて行ってもらいました。

早朝の救急外来が人がまばらでしたが、後から来る救急車が優先になり、僕は診察室で頭痛と戦いながら順番を待っていました。待っている途中に出社時刻になってしまい、会社に事情を説明してその日は休むことに。

待たされている間にも救急車は次から次へと入っていきます。僕はだんだん具合が悪くなり、ついには救急外来の待合室の長椅子に横になってしまいました。6時に病院に行って診察されたのが10時ごろ。これじゃあ、普通に外来で具合の悪いのを訴えて早く見てもらった方が良かったといったところです。それか、初めから救急車を呼んでしまった方が良かったです。

先生の診察が始まって、目が見えないことから手足のしびれや目の動きなどを色々と診察されましたが、診察だけでは判断がつかず、CTを撮ることになりました。救急外来からCT室までは結構な距離がありましたが、僕がはっきりと受け答えが出来るのと、歩行にふらつきが出てないことから自分で歩いてCT室まで行きました。CT撮影が終わり、また救急外来に戻されてからまた30分待たされました。やっと順番が来て、見てもらったら脳は何も写ってないとのこと。CTでは完全には見えない部分があるとのことで今度MRIをすることになりました。今度も歩いて行きました。この時点で既に12時近く。MRIを撮ってからまた救急外来に戻されて待たされてを繰り返し、画像を先生が見たら脳梗塞を発見。遅いでしょ!!!!!!!!症状が出てから何時間立ってると思っているの!!!

僕が病院に行ったのが6時。診断が出たのは12時。それからすぐに入院となり、歩行禁止で車椅子に乗せられました。さっき、CTとMRIを撮りに行った時、僕は自分で行かされましたけど・・・。

入院中に色々と検査としてもらいました。原因は足にできた血栓が静脈から心臓を通る際に、心臓の壁を通り抜けて動脈の方に行き、脳で詰まってしまったようです。どうして心臓の壁と通り抜けるの?そこでもう一つ診断名が出ました。「卵円孔開存」という名前で、要は心臓の心房だか心室の壁に小さな穴が空いていて、そこを血栓が通過したそうです。心臓の小さな穴は子供のうちに何割かいるらしいのですが、大人になれば大抵の人は穴が塞がるそうです。

ここで一つ教訓になりました。何かしら病気の症状が出ている時は迷わずに救急車か病院側に病状を訴えた方がいいです。あと、救急外来はあくまで救急車の重症患者が優先になりますので結構後回しにされます。急を要するときは我慢をしてはいけません。場合によっては命の危険性もありますからね。

退院後に車の運転をすることへの迷い

入院中に妻は、もう僕が車の運転ができないんじゃないかと思い、僕が入院しているうちに自動車学校へ入校しました。決断早すぎだろ〜。。。僕がまた運転できるかもしれないのに勝手に判断しちゃって。

頼もしいと言えばそうだけど、ちょっと寂しい出来事でした。だって、それは裏を返せば僕が今後運転ができないかもって言うことですからね。

会社の通勤は以前は車でしたが、もう今は電車通勤に切り替えていたので問題ありませんでした。会社の方ではフォークリフトを運転するのでその資格は取り消されました。やはり会社としても視野狭窄の人にフォーク作業はさせられませんからね。

退院後、半年近くは車の運転は極力しないようにしていました。妻が車庫入れ苦手だったので、車庫入れだけを僕がする程度でした。その後、1年近く経ち、段々と視界が慣れてきたので運転をするようになって行きました。当然主治医は視界が狭い分、運転はしない方がいいと言います。でも僕は徐々に慣らしていき、今では普通に運転できています。

淡々と流れだけ書きましたが、やっぱり運転するのに怖さや迷いが相当ありました。普通に前を向いて少し左を見れば、今まではサイドミラーが見えていたのが今は見えなくて、しっかりと首を左にしないと見えてこないんです。初めは運転するときは必ず妻に助手席に座ってもらって、左折の時や左側にバイクや人がいないかどうか見てもらっていました。そんな練習をするようになって見方も慣れてきて、今では自然に左側を見ることに体が順応します。今はまだまだ運転に自信がある年齢だから、この対応で良いけれど、高齢になった時には視界も狭くなり、判断力も鈍るだろうから、車の運転は自分が怖いと思うようになったら早めにやめようと思います。

運転は大好きなんですけどねぇ。家族のことを思うと無理はいけません。今も超安全運転で、角を曲がるときはバスの運転手さん並に「右ヨシ!左ヨシ!」みたいにしています。

世の中には病気で障害をもたれている方でも、運転をしている人はたくさんいます。片目だけで運転している人。片手でしか運転できない人。アクセル・ブレーキが足で操作できない人。でも今はメーカーの方で色々と福祉車両が出ていて、そういう障害のある方々でも運転できるようになっています。

僕は安全に自信が持てなくなったら運転はやめるべきだと思います。でも、僕の場合は症状が軽かったので、ほとんどのスポーツができるくらい支障を感じない程度だったので運転をしています。(会社には体裁上、運転をしていないことになっていますが。)

皆さんも運転するときは十分に気をつけて安全運転をしてくださいね。